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    朝4時に起き、4時40分に三木駅に到着。マルヨの車が4台。すぐ三木駅の扉の前で待機。今日が最後の日。一回は見たかった、駅員さんが駅の扉を開ける瞬間が見たかったのです。5時30分、駅員さんが扉を開けた。「おはようございます」と駅員さん。その優しい挨拶に、心が和みました。毎日かかさず駅を開ける作業を、行ってこられたんだなあと、感謝の気持ちが沸いてきました。

 5時35分、車両にエンジンがかかる。これも見たかったひとつ。運転手さんは、エンジンを念入りに確認していました。最終日、安全に無事にという想いが伝わってきました。

 5時50分、車内清掃が終わり、車内へ。

 定刻6時5分発車。座席の隣の人と仲良くなり、歓談。レールの音、風景、駅を、十分に味わった。定刻に厄神到着。通勤客の方が運転手さんに、ねぎらいの言葉を言っておられ、三木鉄道のあたたかさを感じました。すでにホームには30人ほどの乗客が並んでいました。列車は座席が満席になるくらいで、厄神を発車。三木駅に定刻に到着。別れを惜しみながら、降りました。もう乗ることはないと思うとジーンときました。

 6時44分発の列車からは、満員状態に。悔いの残らないように三木駅前で、カメラをかまえていました。

 9時30分、写真集の1ページ目の写真の朝日神社へ。見事なしだれ桜は満開。一発勝負の67で、撮影。

 それから三木駅前で、9時50分から最終列車まで、カメラをかまえていました。

 15時、三木高校吹奏楽部の演奏。「いい日旅立ち」でジーンと。駅員さんもしみじみと見ておられました。演奏は無事終了。乗客のみなさんも、喜んでおられました。

 平日にもかかわらず、乗客の列は長い。嬉しかったのは、鉄道ファンはもちろん、地元の方、特に子ども連れの家族の方が多かったことです。ああ、これで次の世代にも三木鉄道は心の中で走るんだなあと安心しました。
 夕刻、夜になって、さらに乗客が増えていきました。

 21時から三木駅でカメラをかまえていました。あと2往復。

 22時4分、ついに最終列車の発車。

 22時52分、9分遅れの最終列車の到着。最後の雄姿をフィルムにおさめますが、涙が出てきました。言葉になりません。

 9分遅れには、石野駅、別所駅での地元の方の見送りの想いが詰まっています。

 花束贈呈の言葉には、自分の気持ちを代弁してくれているような気持ちになりました。何か救われた気持ちがしました。

 最後の鉄道部長さんの挨拶。部長さんは、目を潤ませていました。

 24時、三木駅の扉はもうしまっており、暗い待合室が直視できませんでした。




 最終列車、無事到着。

 出迎える鉄道マン。満員のお客さん。

 それぞれの想いをもって・・・

 「感謝」。


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